その日、僕は神になった

　だが今日の彼らの行動はどう捉えるべきだろう？彼らは終始三人で意見を述べ合うだけで、僕に何か意見や同意を求めることはかった。
記憶のない者の意見など聞くだけ無駄と、鼻から無視を決めていたのだろうか？いや、そんなあからさまな態度を取るような連中ではない。それでは「私たちが犯人です」と言っているようなものだ。
　だとすれば、会議初参加の僕に気を使っていたのだろうか？それぞれの意見を交わしながら、現状の問題を僕に伝えようとしていた。効率的といえば効率的な方法だ。
今の段階ではどちらと判断するのは難しい。次の会議でどう出てくるか、それによるだろう。