その日、僕は神になった

「もしかして天界から追放された?」
 レイチェルは小さく頷いた。一体どこに追放されたのだ?まさか…。
「人間界へと永久追放となったのです」
 そのまさかだった。
「僕は人間界を見れば見る程に、なぜ先代が彼らを庇うのかが不思議でならなくなったんだ。昨日他の三人の神と会っても、彼らは一切そんなことは思っていない。自らを危険にさらしてまで、結果的に人間界へ永久追放されてまで、先代は何を守ろうとしたの?自らを犠牲にしてまで…。
 レイチェル、君ならそれを知っているはずだろ?君は先代の秘書を務めていたのだから」
 黙ったままのレイチェルに僕は付け足した。
「先代の意思を聞いたからといって、神々の鉄鎚に関しては僕が判断する。だから教えてくれ。その理由は僕以外の天界の住人、みんなが知っているはずだろ?それを僕だけに教えない理由でもあるの?」
 彼女は首を左右に振り、観念したかのように口を開いた。