僕は日長音楽を聴いたり、レイチェルに渡された本を読み過ごした。かと言って神としての役目を放棄していた訳でも、サボっていた訳でもない。時には人間界の様子を伺ったりもしていた。それは音楽を聴いたり、本を読んだりして時間を過ごすことと比べれば退屈で、陰気な作業でしかなかったが…。それでも神としての責任が僕をそうさせていた。いや、前東の神がなぜ一人、彼らを守ろうとしたのか、後任である僕は知る必要があると思った。だが僕にはその理由が分かりそうもなかった。