その日、僕は神になった

「しかし東の神も、大変な時期に就任されましたな」
 切り出しのは北の神だった。今までのやり取りを見ていて、三人の力関係も何となくだが分かってきた。神の中でもリーダー的な北の神、その補佐的な西の神、言葉少なく客観的な南の神、と言った感じだろう。
 僕は北の神の無責任な発言に苛立ちを覚えた。お前らが前東の神を辞任に追い込んだから、僕がこんな羽目に合っているのではないか!そして僕の記憶を封じているのもお前たちだろ!僕はそう叫びたいのをギリギリ我慢して答えた。