何もなくなった部屋の中に、太陽の最後のオレンジ色がかすかに差し込んでいる。 携帯をのろのろと取り出して番号を押してみるけど 聞こえるのはまた機械音で。 俺はそれを床に投げつけた。 なんだよ! なんだよっ、それ! どこにぶつけていいのかわからない怒りが体中を支配していく。