そして、信じてる。 自分の理想をおしつけてるわけじゃないけど、 多分陽斗はシオンを選ばないだろう。 彼女はとてもいい子だって分かるけど、 陽斗の中には大きすぎる存在があるから。 どちらにしても、このままじゃ俺も陽斗も前には進めない。 俺は再びひらいたパソコンを見つめた。 メールの受信ボックスに光る文字。 副社長就任パーティー、出席要請。 要するに帰国の案内。 俺たちは・・・・一体どこに行くんだろう。