あぁ・・・



この感じ。



ずーっと昔にもあったような気がする。



あれは確か、その時飼ってたうちの犬ヨシが、年老いて動けなくなった時に、



医者に連れて行こう、という俺の言うことにただ黙って首を振った俺の親に対して



やりきれなくて、なぜだかわからなくて



怒鳴るように叫んだ俺を、



俺の手を、



こうやってひなたはそっと包んでくれたんだ。



そう・・・今と同じように。



そして、今の俺はあの時と同じように、



ひなたの白い手を見ながらただ涙を流してる。