「好き、ってなんだよ。愛してる、ってなんだよ。そんな忘れてしまえる位のことかよ…!な、教えてよ、ひなた。なんで、なんで忘れちゃうんだよ。……なんで……何も言わずにいなくなったんだよ?てか…いなくなれるんだよ!」
気がつくと俺はひなたの肩をつかんで叫んでた。
こんなこと…ひなたに言っても仕方がないのに。
こんなこと…今更言っても仕方がないのに。
誰にぶつけていいかわからない怒りは、結局ひなたに向かって行ってしまった。
そしてそれはこの数年、見ないように避けてた自分の奥底の気持ちで。
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