「え?」 俺はひなたから視線を外した。 「俺には、もう…無理かもしれない」 目の前に広がる暗くにごった空。 さっき、 陽菜ちゃんが目を覚ました。 けれど、彼女の口から「ハルト」という言葉は出てこなかった。 陽斗を…陽斗に関する全ての記憶を彼女はなくしてしまっていたんだ。