携帯の時間を見ると11時半。

誰だろ?



「、、、、、もしもし?」


「・・・・・・・・・・葵?」




え?


誰?何でアタシの名前知ってるの?


「おい、葵?葵か?」


「だ、誰.....」


私には分かっていた。

聞き覚えのある声。

だが、そんなはずはない。

もうこの世界にはいない彼が。

ありえない。