∞ フェン・ジィスター第0章 ∞ 血ぬられた道しるべ


ハヤトは、再度確認をとるかのように、私に視線を送った。



「ナナ! 覚悟は?」


「うん。出来てる!」



口では そう言えても、体は正直と言うもの。

案の定、足に力が込められずにいた。




やせ我慢と、言われても構わない。

今は、なりふり構っていられない。



立ってやる!!



その一心で、無我夢中で自分の中の敵に戦いを挑んだ。




やがて、勇気を振り絞り ナナは、その場に立ち上がって見せたのだ。



ナナの肩に、後ろから そっと手を乗せるイブキ。



「大丈夫だ! きっと大丈夫だから。
こっちは俺が上手くやっとくから、安心しろ。
だから、気をつけてな!
必ず………帰ってこいよ。」




どれほど心配しているのかが………
肩から伝わる 温もりと、表情だけで 痛いほどに伝わってきた。



「必ず トシを連れて帰ってくるから。」


「ああ。」



心配してくれるイブキに、後ろ髪を引かれる自分がいた。



しかし、私はハヤトと共に その場を後に、走り出した。