先に沈黙を破ったのは ハヤトだった。
その目は、恐ろしいほどに 鋭く光っていた。
でも、怖じ気づいている場合じゃない。
私には責任があるんだから。
もう絶対に! 逃げたりなんてしない。
「一歩……踏み出したら、もう後戻りは出来ないんだぞ。
それでも いいんだな?」
私は、深く頷き 噛みつきそうな程に 食らい付いた。
ハヤトは私から目を反らすと、深く息を吸い込んだ。
やがてそれを そっと吐き出し、イブキに視線を向けた。
そこに言葉は無い。
しかし 意志の疎通が、確かに あるかのように、目は語っていた。
まるで 互いに、 後は頼んだ! と言わんばかりにだ。
