∞ フェン・ジィスター第0章 ∞ 血ぬられた道しるべ


先に沈黙を破ったのは ハヤトだった。



その目は、恐ろしいほどに 鋭く光っていた。



でも、怖じ気づいている場合じゃない。

私には責任があるんだから。




もう絶対に! 逃げたりなんてしない。


「一歩……踏み出したら、もう後戻りは出来ないんだぞ。
それでも いいんだな?」



私は、深く頷き 噛みつきそうな程に 食らい付いた。


ハヤトは私から目を反らすと、深く息を吸い込んだ。



やがてそれを そっと吐き出し、イブキに視線を向けた。


そこに言葉は無い。


しかし 意志の疎通が、確かに あるかのように、目は語っていた。


まるで 互いに、 後は頼んだ! と言わんばかりにだ。