何やってるんだろう……私。


いつも………


助けられてばかり。


………迷惑ばかりかけて。


みんなを………苦しめて

でも…なにも出来なくて

いつも 泣くことしか……できなくて


私は…


私は………もう……。




心を わし掴みされるような、そんな 痛みに襲われた。


逃げても 逃げきれぬ痛みに、私は 押し潰されそうになっていた。



「イブキ! 頼む 放してくれ」


「ダメだ!」



一歩も引かぬ イブキ。
その手に ますます力を込めた。


ハヤトの必死な表情も、虚しく見えてしまうほどの、威圧感だ。

ハヤトは、体一杯の力を振り絞り、その手を払いのけた。



「………っ !!」


「悪いな……俺は行くから」


そう言い残すと、走り出すハヤト。





「待って! 私も行く!」


去ろうとするハヤトの手に、ナナは飛びついた。



「はあ !!?」



私の突然の行動に、2人は驚きを あらわにした。