∞ フェン・ジィスター第0章 ∞ 血ぬられた道しるべ


いつもは、気の抜けた ヘラヘラ顔のイブキも、今は真剣な表情にならざるをえないようだ。



それに答えるハヤトも、恐ろしい程に 威圧感をかもし出していた。





当然だ。



命を張る という事なのだから…………。






「あいつは………トシは絶対 俺が来るのを待ってる。
だから……行かせてくれ」



悲痛な叫びだ。



ハヤトにとって、トシは弟のような存在。

初めは、トシが一方的にまとわりついている感じがあった。

しかし、日を重ねるにつれ、人をあまり近づけない あのハヤトが、少しずつ心を許し始め 遂に、誰もが兄弟と認めるような仲になっていた。



イブキも当然、それを知っていた。

分かってはいても、イブキからすれば、ハヤトは一番の友だ。

その友が 今 危険な道に進もうとしている。

そんな複雑な心境に まるで苦しんでいかのようだ。





全部………


全部………私が……


私が しっかりしてないから……………


だから………私のせいだ。