すぐに、その事を ハヤトに伝えようした。
しかし、声が出ない。
はたから見たら、パクパクと餌を欲しがる魚のように見える。
普通だったら 笑うところだ。
声を出そうと、頑張れば頑張るほど、悲痛にも 微かにも出ない。
一度は 寒気を感じた体。
しかし今度は、ブァッと、全身の毛穴が開き、出てはならぬ汗が 吹き出すのが 自分でも、ハッキリ分かった。
自分がやってしまった罪に、
そして、それを伝えられない衝撃に、ナナの心は 耐えられなかった。
目を見開いたまま、その場に ペタッと、座り込んでしまった。
ハヤトは、そんな姿に 只ならぬ危機であることを感じ取っていた。
「おい! 落ち着け!!
おい!ナナ!!
しっかりしろ! 何があったんだ!」
私の両肩が 痛く感じるほど、その手には 力が込められていた。
申し訳ない気持ちが先立ち、涙が とめどなく流れ出て止まらなかった。
