∞ フェン・ジィスター第0章 ∞ 血ぬられた道しるべ


すぐに、その事を ハヤトに伝えようした。



しかし、声が出ない。



はたから見たら、パクパクと餌を欲しがる魚のように見える。


普通だったら 笑うところだ。




声を出そうと、頑張れば頑張るほど、悲痛にも 微かにも出ない。



一度は 寒気を感じた体。

しかし今度は、ブァッと、全身の毛穴が開き、出てはならぬ汗が 吹き出すのが 自分でも、ハッキリ分かった。



自分がやってしまった罪に、
そして、それを伝えられない衝撃に、ナナの心は 耐えられなかった。



目を見開いたまま、その場に ペタッと、座り込んでしまった。




ハヤトは、そんな姿に 只ならぬ危機であることを感じ取っていた。



「おい! 落ち着け!!
おい!ナナ!!
しっかりしろ! 何があったんだ!」



私の両肩が 痛く感じるほど、その手には 力が込められていた。



申し訳ない気持ちが先立ち、涙が とめどなく流れ出て止まらなかった。