∞ フェン・ジィスター第0章 ∞ 血ぬられた道しるべ


「うん。今日もありがと! また明日ね。」


そそくさと、エプロンを取る おばちゃん。


「あっ!そうそう!
トシ君だけ、友達のところに遊びに行ってるからね。門限までには帰ってくるって言ってたから。
よろしくね」



「あっ はい。」



そう言い残すと、帰って行った。



さぁ〜て!


夕飯 作んないと………


少し憂鬱気味のナナだった。


それもそのはずだ。


30人分の食事を、一人ですべて作らなくてはならないのだ。


基本的には、食事は皆で協力しあって作る事になっている。


でも、皆 遊びたい盛りの子供達だ。


面倒がって 何かと理由を付けてはサボるようになった。

気がつけば お人好しのナナだけが、すべてをこなす羽目に。



誰も 手伝いにこない中、まさか自分までサボる訳にもいかず………苦しい立場だ。



ほんとは、皆に文句の一つも言いたい………


私だって 遊びたいよ!


みんなみたいに、オシャレして、彼氏の一人も………欲しい。


みんなが羨ましい……




子供達に もみくちゃに されながらも、重い腰をあげるナナだった。