∞ フェン・ジィスター第0章 ∞ 血ぬられた道しるべ


やがて、奇声を発して走り回る子供達。



「こらーっ!! 静かにしなさーい!
誰ー? そんなに乱暴にドア開けるのはー!
壊れるちゃうでしょー!」


そんな声も かき消されるほどの騒がしさだ。



「あっ! おばちゃん!ただいま〜」


「おかえり。ナナちゃん」


奥から来た この女性は、もう何年も前から ここに通ってる、お手伝いさん。


朝から私達が帰ってくるまで、学院内の掃除や まだ小さな子供達のお世話をしてくれている。


今日は、学校が早くに終わった為、おばちゃんも早く帰れる日。



実際のところ、学院内はとても広いし、やんちゃ盛りの子供達の面倒で、掃除も ほとんど行き届かない状態。


本当は、もう二・三人は欲しいぐらい。


でも、まだ働くことも出来ない私達 子供は、国の支援に頼るしかない状態。


食べさせてもらえるだけでも、ありがたい。

わがままを言える立場にいないことを、皆 わきまえてるつもりだ。



「じゃあ、ナナちゃん。私は、帰るわね。」