やがて、奇声を発して走り回る子供達。
「こらーっ!! 静かにしなさーい!
誰ー? そんなに乱暴にドア開けるのはー!
壊れるちゃうでしょー!」
そんな声も かき消されるほどの騒がしさだ。
「あっ! おばちゃん!ただいま〜」
「おかえり。ナナちゃん」
奥から来た この女性は、もう何年も前から ここに通ってる、お手伝いさん。
朝から私達が帰ってくるまで、学院内の掃除や まだ小さな子供達のお世話をしてくれている。
今日は、学校が早くに終わった為、おばちゃんも早く帰れる日。
実際のところ、学院内はとても広いし、やんちゃ盛りの子供達の面倒で、掃除も ほとんど行き届かない状態。
本当は、もう二・三人は欲しいぐらい。
でも、まだ働くことも出来ない私達 子供は、国の支援に頼るしかない状態。
食べさせてもらえるだけでも、ありがたい。
わがままを言える立場にいないことを、皆 わきまえてるつもりだ。
「じゃあ、ナナちゃん。私は、帰るわね。」
