「ああ。その まさかだ!
俺達と同じように、塔に疑問を持った人間が 三人いたんだよ!
初めは 手探り状態で、何も分からなかったらしい。」



俺と 同じだ………。



「でも、少しずつ 調べていくうちに、ある事に行き着いたらしいんだ。」



俺は 体を乗り出すほど、その話に集中していた。


「何か、分かったのか?」




「ああ。そこで警備する人間の 不自然さに 違和感を覚えたらしい。
ただ、不自然さと言っても、どんな感じだったのかは、アイツも聞かされてないんだ。」



「…………そうか。知らないのか。」



ガクリと肩を落とす自分がいた。

しかし、ハヤトはその横で、話を続けた。




「アイツの兄貴達は、警備に携わる連中を 調べるために、ハッカー行為を行い、不幸にも 捕まった。
それが、あの事件の全貌だったんだよ。」