しばらく 沈黙が続いた。
ナナにとっては、永久のように 感じたのではないだろうか。
いずれにしろ、その沈黙は さほど長いものではなかった。
「おい !」
──ビクッ。
驚くほど、激しく反応するナナの体。
当然 イブキにも、それは はっきり見てとれた。
「…………ナナ?」
「ごっ……ごめんなさい。ほんと…ごめんなさい!」
やっと 言えた事に、緊張がゆるんだのか?
ジワッと 溢れ出る涙。
ナナの異変に気づいた、まさに その時の事だった。
ゴホッ ゴホッ
!!!
瞬時に 二人の視線は、 その主を捕らえた。
