∞ フェン・ジィスター第0章 ∞ 血ぬられた道しるべ


しばらく 沈黙が続いた。


ナナにとっては、永久のように 感じたのではないだろうか。


いずれにしろ、その沈黙は さほど長いものではなかった。





「おい !」



──ビクッ。

驚くほど、激しく反応するナナの体。




当然 イブキにも、それは はっきり見てとれた。



「…………ナナ?」


「ごっ……ごめんなさい。ほんと…ごめんなさい!」




やっと 言えた事に、緊張がゆるんだのか?


ジワッと 溢れ出る涙。

ナナの異変に気づいた、まさに その時の事だった。






ゴホッ ゴホッ




!!!


瞬時に 二人の視線は、 その主を捕らえた。