部屋を出た ナナは、広い廊下を見渡した。
三階の ここは、シーンと 静まり返っていた。
一・二階には、皆で利用する部屋が集まり、三階から五階に、学院生の部屋が ズラリと並んでいる。
エレベーターなどと 便利な物はなく、階段が各階に 二カ所設置されているだけだ。
六階は、物置部屋として利用し、その上の階は、屋上になっている。
ナナは なぜか?
六階で、足を止めた。
学院内は思ったほど、冷え込んではいなかった。
物置部屋の入口には 扉はなく、誰でも 自由に利用できるようになっていた。
そこに足を、踏み入れた瞬間、スーッと ナナの体を、冷ややかな風が すり抜けた。
今日の風は、思ってた程 冷たくはなく、むしろ心地がいいぐらいだった。
この時間に、窓が開いている ということは、おそらく、先約がいるのだろう。
