∞ フェン・ジィスター第0章 ∞ 血ぬられた道しるべ


「そうなの。 サッ君が見たあれ… なんだけどね。
実はね。 あれ… まだ発売してない物なの。
先生の 友達がね、内緒で特別に 貸してくれたゲームなの。
だからね………。」



「あっ!! 分かった〜っ!
と 言うことは、見つかっちゃダメなんだ!」



「そうなの〜。サッ君、頭いいね〜。」



オーバーとも思えるリアクションで 喜んだふりをした。


サトシは 予想通り。
誉められた嬉しさで 有頂天だ。


おそらく、院長の話を疑う理由は、みじんもないだろう。




「だからね…? この事は秘密にしてくれない?」



「秘密…?」


「そう、サッ君と 二人だけの秘密。」




もう こうなると、子供にとっては、宝探しの冒険に行くような、ドキドキの展開だ。




「うん。 分かった! 僕と先生の秘密! だね。
僕、誰にも言わないから 安心して!」




満面の笑みで返す 院長。


しかし 心の中では、とっさに考えた嘘が 上手くごまかせ、ややこしくならずに済んだ事に 満悦していた。




しかし、この時…。