∞ フェン・ジィスター第0章 ∞ 血ぬられた道しるべ


…………。



これ以上は………危険だわ……。




………もう待てない。




何か……



手を 討たなくては……。



元々、冷静沈着な院長のことだ。

焦りも すぐに、心を立て直してきた。



少し 考える時間があったものの、意を決っしたように 動き出した。



「サッ君、今から 先生の話… 聞いてくれる?」



優しく、両手を握りしめながらの 語りかけ。



どうやら、この男の子はサッ君と言う愛称で 呼ばれているようだ。


本名は、木崎 サトシ。

四歳で フラワーマリア学院の 幼児クラスの生徒だ。



両手に 先生の温もりを感じながら、ジッと 真っ直ぐ自分を見つめる先生に、イヤな気はしない。



「なぁに? せんせい」



「先生ね。今…ちょっとだけね、悪いことしちゃってたの。」



「えっ! いけないことしちゃったの?」



「うん。ごめんね…。」



「ううん…。僕も、悪いことしたりするし…何しちゃったの?」