ワイワイと 賑やかな、子供達の輪から 離れる院長。




誰にも 気付かれないように、さり気なくフロアの隅に、なぜか 移動した。




視線を、逐一 気にしている。



いかにも 怪しげだ。





もう…
そこには、いつもの院長の面影は 残っていなかった。




オドオドとした表情を かもし出しながら、横目で 子供達の様子を 伺っている。




震える手で、カバンから 何かを取り出した。






手のひらに、スッポリおさまる程の コンパクトな物体。