そんな生徒達を 一心に見守る 院長。
その眼差しは、常に温かい。
勿論、道を 踏み外しそうになる子には、厳しいカツも飛ぶ。
しかし、それは 親のいない子供達を 守ってあげたいと願う、院長の 切なる 気持ちのあらわれゆえであろう。
そんな院長が、急に落ちつかぬ様子で、辺りを見回していた。
動揺しているのか、その表情は暗く、足取りが 落ち着かないようだ。
おかしいわ………
あの二人………
どうしたのかしら………?
どうやら 全員が集まっていないようだ。
しかし、院長……。
単なる遅刻………?
そう 思い込もうとする反面、なぜか……行方が 気になって仕方がない。
すると
院長の表情が 黒く…
そして、怪しげに 染まっていくような 錯覚を覚えた。
