∞ フェン・ジィスター第0章 ∞ 血ぬられた道しるべ


そんな生徒達を 一心に見守る 院長。



その眼差しは、常に温かい。



勿論、道を 踏み外しそうになる子には、厳しいカツも飛ぶ。



しかし、それは 親のいない子供達を 守ってあげたいと願う、院長の 切なる 気持ちのあらわれゆえであろう。





そんな院長が、急に落ちつかぬ様子で、辺りを見回していた。



動揺しているのか、その表情は暗く、足取りが 落ち着かないようだ。





おかしいわ………



あの二人………



どうしたのかしら………?




どうやら 全員が集まっていないようだ。




しかし、院長……。



単なる遅刻………?


そう 思い込もうとする反面、なぜか……行方が 気になって仕方がない。




すると

院長の表情が 黒く…
そして、怪しげに 染まっていくような 錯覚を覚えた。