最後は、互いの両手を絡ませながら、小さな体を愛おしむように抱き寄せ、その場に 身を落とした。



この時………

私達は語りを 交わすことはなかった。

それがなくとも、私達は十分に 繋がっていたから。

心の………繋がりというものに、

少しだけ 触れることが出来たような

そんな気がした。






プァ─────ン


プァッ プァッ プァッ プァッ


プァ───────ン





「ウワッ! ヤバい!! 」


突然!

耳をふさぎたくなる程の、大音量のサイレンが、町中に響き渡った。



この町で、これを知らない者はいない。


これは、重罪人が現れた時、必ず鳴らされるサイレン。


このサイレンを合図に、重罪人を確保するため、町中の警備兵が集結する。