数人の 警備兵をかいくぐり、滑り台までやって来た。
ハァハァ
ハァハァ ハァハァ
「ここだよ。」
「よし。捜すぞ」
大きな滑り台の 土台に、大きな穴がある。
二人は、すがる思いで そこに入った。
中は薄暗い。
「いない……。」
「ここじゃなかったか……。」
二人、期待してたぶん ガックリ肩を落とした。
「一体 どこに……。」
「とにかく、捜すしかない! 他 行くぞ」
穴から出て行く ハヤト。
私も その後を追った。
ゴッ ゴトッ
!!?
何?
今 確かに、何かがぶつかる物音がした。
なぜか 凄く気になる。再び 穴に戻る ナナだった。
その不自然な行動に、ハヤトも また覗き込んできた。
「どうした?」
「今 変な音がしたの。」
「変な音?」
「うん。何かがぶつかるような音が………」