∞ フェン・ジィスター第0章 ∞ 血ぬられた道しるべ


「そんな事ないよ!」



ハヤトの、バカにしたような態度が、私の心を 妙に掻き立てた。


少し ムキになる自分がいた。


しかし、そんな私の気持ちを 知ってか知らずか、ハヤトは続けた。




「あのなー。お前……。
赤紅の事、相当 信じて止まねぇみたいだけど。
そりぁ、お前にとって 赤紅は母みたいな存在だって事は知ってるよ。」

「そうよ! だから何?」


「ハッキリ言わねぇと、分かんねーみたいだな?
じゃあ 何でさ、今日もそうだけど………。
その 更生施設に通ってる赤紅が、その実態を知らない事が あると思うか?」




更生施設に通ってる?!
今日も?

知らない。だって、私には そこへは行ったことがないって言ってたのに………。



「…………うそ。」



「ふん。ほら見ろ! そうだと思ったよ。
バカみたいに、人の言う事 すべて信じて。」