「そんな事ないよ!」
ハヤトの、バカにしたような態度が、私の心を 妙に掻き立てた。
少し ムキになる自分がいた。
しかし、そんな私の気持ちを 知ってか知らずか、ハヤトは続けた。
「あのなー。お前……。
赤紅の事、相当 信じて止まねぇみたいだけど。
そりぁ、お前にとって 赤紅は母みたいな存在だって事は知ってるよ。」
「そうよ! だから何?」
「ハッキリ言わねぇと、分かんねーみたいだな?
じゃあ 何でさ、今日もそうだけど………。
その 更生施設に通ってる赤紅が、その実態を知らない事が あると思うか?」
更生施設に通ってる?!
今日も?
知らない。だって、私には そこへは行ったことがないって言ってたのに………。
「…………うそ。」
「ふん。ほら見ろ! そうだと思ったよ。
バカみたいに、人の言う事 すべて信じて。」
