∞ フェン・ジィスター第0章 ∞ 血ぬられた道しるべ


警備に見つからぬよう、道は使わず、陰に隠れながらの移動。



辺りに響き渡る 虫の鳴き声さえ、研ぎ澄まされた神経には、苦痛以外の何者でもなかった。



静まり返る 夜の町。



いつも見ている景色とは別物に感じていた。



どれくらい走り続けたのであろう。



所々に配置された、警備兵を かいくぐりながら、私達は目的地である、丘の上公園へと、着実に進んだ。



不思議だったのが、どこにいるか分からない 警備兵に躊躇せず 先へ先へと進むハヤトの行動だった。



まるで、どこに警備兵が潜んでいるのかを知っているかのようだ。



そんな疑問が頭をよぎる。



あともう少し という所に、差し掛かった時の事だった。



ハヤトの足が止まった。


「どうしたの?」


「シッ。」



異変を感じたのか?


警戒するかのように、辺りを見回す ハヤト。


一抹の不安が走る。