会長と後輩の関係

拳が飛んでくる。
愛美はぎゅっと目を閉じた。

―バシッ

拳が肌に当たる音が
体育館に響きわたった。

「…………痛…くない?」

おそるおそる目を開くと、
目の前に背中があった。

「綴喜……先輩……。」

綴喜はかばって殴られた…
…訳でもなく、
綴喜は飛んできた拳を
左手でがっちり受け止めていた。