会長と後輩の関係

「…。」

無理をするタイプだとは
思っていたが。

綴喜は黙って立ち上がった。

いすにかけてあった
自分のブレザーを
愛美の肩にそっと掛け、
棚の方に視線を移した。

(…全部片づけたんだな。)

11月に片づけをしたと
テンと愛美が言っていたのを
ふと思い出した。

それを確認するかのように
棚に近づき
一つ一つの引き出しを開ける。