―「みなさん、おはようございます。 今日もだいぶ冷え込んでいますが 今月の生徒会目標は ご存じでしょうか?」 体育館の舞台の上、 ただ淡々と変わらない表情で 綴喜はしゃべりつづける。 生徒会朝礼など この学校の誰もが興味を持っていない。 きっと誰も聞いていない。 だからせめて自分だけは 彼の言葉を聞いていようと思った。