またひとつ、悩みの種が増えた気がした。

あたしは適当な返事を書いてキラに返す。



……ソラは、土曜日にソラの部屋であったことまでキラに話したんだろうか?

キラは今日、あたしに何も言わなかったけど。


あたしはそっと、自分の傷跡に手をやった。

このことだけは、キラに知られたくない。

絶対に。


だけど、

少しテンション高めに、

あたしと徹先輩をくっつけようとするキラの様子を見ていると、


あたしとソラのこと、なにか知ってるんじゃないかって

少しだけ心配になった。



そして……今朝のソラの態度。

バスに乗るときに、ソラは間違いなくあたしの「傷」を触ってきた。

キラに気づかれないように……。


あーもうっ。

何も考えたくない。


あたしは足下に置いたバッグにケータイを投げ入れると、

ブランコの鎖をぎゅっと握って

地面を強く蹴った。