家に帰って、コップいっぱいの水を飲み干しても 部屋に戻って着替えをしても、 ずっとずっと、あたしの手は震えていた。 あたしは、その手をぎゅっと胸の前で組んで、目を閉じた。 あたし……頑張ったよ……。 ちゃんと、ソラに好きっていったんだよ……。 一度でいいから口に出してみたかったソラへの想い。 だけど、実際に言ってみると、 嬉しくもなく、 満足感があるわけでもなく、 ただ、切ないだけだった。