そう言うと、ソラはあたしの顔とスケッチブックの絵を交互に見比べ始めた。
「ソラ……どうしたの?」
「うん…………」
ソラの大きな瞳が、あたしをしっかりと捉える。
それはいつになく真剣な眼差しで。
……もしかして、気づいたの?
ソラの次の言葉を待って、ドクン、ドクンって高鳴る心臓。
まるで体中が心臓になったみたいに、あたしの体がその音に合わせて揺れる。
すました顔を作っていても、ぎゅっと握りしめた手はあっという間に汗でびっしょりになっていた。
どんなに唇を噛みしめても、その端は震えてしまう。
お願い……気がついて……
震えながら、
祈りながら、
……あたしだよ、ソラ!
心でそう叫びながら、
待ちきれなくて、考え込んだままいつまでも何も言おうとしないソラに恐る恐る尋ねた。
「もしかして……私に似てる?」
だけど。
「いや」
帰ってきたのはそんな言葉。
「さっき、この絵はもしかして美夕じゃないのかって……一瞬だけ、そう思ったんだけどね」
ソラは笑って、自信満々の顔ではっきりこう言った。
「でも、違うな。やっぱり別人だ」
そしてもう一度、あたしとスケッチブックを見比べる。
最後にソラの視線が落ち着いたのは、スケッチブックの中のあたしだった。
「……どうして? もしかして、その子に比べたら、あたしはフケてるって言いたいの?」
「いや、そうじゃなくて」
顔を上げたソラは、少し他人行儀な作り笑いに戻っていた。
ソラは、あたしの目を見ながら、こう言った。
「美夕はこの子と違って、いつも笑ってるから」
「ソラ……どうしたの?」
「うん…………」
ソラの大きな瞳が、あたしをしっかりと捉える。
それはいつになく真剣な眼差しで。
……もしかして、気づいたの?
ソラの次の言葉を待って、ドクン、ドクンって高鳴る心臓。
まるで体中が心臓になったみたいに、あたしの体がその音に合わせて揺れる。
すました顔を作っていても、ぎゅっと握りしめた手はあっという間に汗でびっしょりになっていた。
どんなに唇を噛みしめても、その端は震えてしまう。
お願い……気がついて……
震えながら、
祈りながら、
……あたしだよ、ソラ!
心でそう叫びながら、
待ちきれなくて、考え込んだままいつまでも何も言おうとしないソラに恐る恐る尋ねた。
「もしかして……私に似てる?」
だけど。
「いや」
帰ってきたのはそんな言葉。
「さっき、この絵はもしかして美夕じゃないのかって……一瞬だけ、そう思ったんだけどね」
ソラは笑って、自信満々の顔ではっきりこう言った。
「でも、違うな。やっぱり別人だ」
そしてもう一度、あたしとスケッチブックを見比べる。
最後にソラの視線が落ち着いたのは、スケッチブックの中のあたしだった。
「……どうして? もしかして、その子に比べたら、あたしはフケてるって言いたいの?」
「いや、そうじゃなくて」
顔を上げたソラは、少し他人行儀な作り笑いに戻っていた。
ソラは、あたしの目を見ながら、こう言った。
「美夕はこの子と違って、いつも笑ってるから」


