大学に入学してからの4年間、あたしはいろんなバイトをやってきた。
その中にはウエイトレスの経験もあったから、旦那さんたちも安心してあたしにフロアを手伝わせてくれて。
「ありがとう、助かるわ」
奥さんに、いつの間にか出来ていたあたし専用のエプロンを手渡されると、あたしは厨房で作られたランチを次々とお客さんのテーブルに運んだ。
そう。
カウンターに、ソラのスケッチブックを置いたままで──
そして、そんなときに限って、ソラはタイミング悪く帰ってくる。
仕事が一段落した後、あたしがエプロンを外してカウンター席に戻った時には、ソラはもうカウンターに置かれたままのスケッチブックに気付いた後で。
「こんなの見てたの? 恥ずかしいな……」
そのスケッチブックをめくりながら、ソラは照れくさそうにそう言った。
……同じような絵でも構わない。
100冊近く残っているというスケッチブックにソラが描いてくれたあたしの絵を、ひとつ残らずこの目で見ておきたかった。
スケッチブックは、旦那さんがこっそり自宅から持ち出してくれていた。
もう3か月経つって言うのに、今でも絵の中のあたしと対面するたびに泣きそうになる。
だから、あたしがそれを見ることができるのは、ソラがいない時だけだった。
その中にはウエイトレスの経験もあったから、旦那さんたちも安心してあたしにフロアを手伝わせてくれて。
「ありがとう、助かるわ」
奥さんに、いつの間にか出来ていたあたし専用のエプロンを手渡されると、あたしは厨房で作られたランチを次々とお客さんのテーブルに運んだ。
そう。
カウンターに、ソラのスケッチブックを置いたままで──
そして、そんなときに限って、ソラはタイミング悪く帰ってくる。
仕事が一段落した後、あたしがエプロンを外してカウンター席に戻った時には、ソラはもうカウンターに置かれたままのスケッチブックに気付いた後で。
「こんなの見てたの? 恥ずかしいな……」
そのスケッチブックをめくりながら、ソラは照れくさそうにそう言った。
……同じような絵でも構わない。
100冊近く残っているというスケッチブックにソラが描いてくれたあたしの絵を、ひとつ残らずこの目で見ておきたかった。
スケッチブックは、旦那さんがこっそり自宅から持ち出してくれていた。
もう3か月経つって言うのに、今でも絵の中のあたしと対面するたびに泣きそうになる。
だから、あたしがそれを見ることができるのは、ソラがいない時だけだった。


