でも、そんな作り笑いを続けることに疲れてきたのも事実だった。
このまま一緒にいても、ソラがあたしのことを思い出してくれるっていう保証はない。
それなのに、あたしは一体いつまでここに通い続けなければいけないんだろう?
気がつくと、ソラが記憶を取り戻すきっかけになるんじゃないかと思って、昔の話ばかり重ねてしまうあたし。
そして、それに全く反応を示そうとしないソラ。
いつだって、その繰り返し……。
何の好転もないままお店を出なければいけないときの虚しさは、日を追う事に増していった。
だから……もう限界。
今日で最後にしよう。
ここ最近はいつも、お店のドアを開ける前に必ずそう自分に言い聞かせていた。
それなのに。
帰り間際、あたしが電車の時間を気にし始めると、ソラは決まって
「美夕、今度はいつ来れる?」
って聞いてくる。
それがただの社交辞令だと分かっていても、その言葉に、あたしは次の約束をせずにはいられなかった。
あたしが来るのを待ってくれるソラ。
そこにはまだ、一握の希望が残されている気がして。
いい加減、こんなことをやめて就職活動だってしなければいけないのに。
どうしても抜け出せない。
ソラの側から離れられない。
がんじがらめだ────
このまま一緒にいても、ソラがあたしのことを思い出してくれるっていう保証はない。
それなのに、あたしは一体いつまでここに通い続けなければいけないんだろう?
気がつくと、ソラが記憶を取り戻すきっかけになるんじゃないかと思って、昔の話ばかり重ねてしまうあたし。
そして、それに全く反応を示そうとしないソラ。
いつだって、その繰り返し……。
何の好転もないままお店を出なければいけないときの虚しさは、日を追う事に増していった。
だから……もう限界。
今日で最後にしよう。
ここ最近はいつも、お店のドアを開ける前に必ずそう自分に言い聞かせていた。
それなのに。
帰り間際、あたしが電車の時間を気にし始めると、ソラは決まって
「美夕、今度はいつ来れる?」
って聞いてくる。
それがただの社交辞令だと分かっていても、その言葉に、あたしは次の約束をせずにはいられなかった。
あたしが来るのを待ってくれるソラ。
そこにはまだ、一握の希望が残されている気がして。
いい加減、こんなことをやめて就職活動だってしなければいけないのに。
どうしても抜け出せない。
ソラの側から離れられない。
がんじがらめだ────


