キラが車に乗ってしまう前に、追いかけてキラのすぐ傍まで行きたかった。
だけど……何故だろう。
キラとあたしの間にはまるで見えない壁があるみたいで、どうしてもキラの側に近づくことが出来なくて。
数歩進んだところで立ち止まってしまったあたしに、キラが優しく、諭すようにこう言った。
「もしも会いたくなったら……どこにいたって、本気で探せばきっと見つかる。そうすれば会えるんだよ?」
「……番号、教えてくれないの?」
「もし今度会うことがあったら、その時に」
……それって、もう会わないつもり?
あたしと連絡をとらないつもり?
キラとの距離は、数メートル。
だけどそれは、実際の距離以上に長く、遠く離れた数メートルだった。
「……キラは、ソラに会わないの? せっかく居場所を調べてくれたんだし、あたしと一緒に……」
「やめて!」
キラは、今日一番の鋭い口調であたしの話を遮った。
「もーう。美夕はどこまでお人好しなの? それに、私はもうソラには会わないって決めたの」
「だけど……キラだって、今でもソラが好きなんでしょ?」
「当たり前じゃない。誰になんと言われようと、私は今でもソラのことを愛してる」
キラはなんの躊躇いもなく、あたしの目をまっすぐに見て、そう言った。
だけど……何故だろう。
キラとあたしの間にはまるで見えない壁があるみたいで、どうしてもキラの側に近づくことが出来なくて。
数歩進んだところで立ち止まってしまったあたしに、キラが優しく、諭すようにこう言った。
「もしも会いたくなったら……どこにいたって、本気で探せばきっと見つかる。そうすれば会えるんだよ?」
「……番号、教えてくれないの?」
「もし今度会うことがあったら、その時に」
……それって、もう会わないつもり?
あたしと連絡をとらないつもり?
キラとの距離は、数メートル。
だけどそれは、実際の距離以上に長く、遠く離れた数メートルだった。
「……キラは、ソラに会わないの? せっかく居場所を調べてくれたんだし、あたしと一緒に……」
「やめて!」
キラは、今日一番の鋭い口調であたしの話を遮った。
「もーう。美夕はどこまでお人好しなの? それに、私はもうソラには会わないって決めたの」
「だけど……キラだって、今でもソラが好きなんでしょ?」
「当たり前じゃない。誰になんと言われようと、私は今でもソラのことを愛してる」
キラはなんの躊躇いもなく、あたしの目をまっすぐに見て、そう言った。


