……どうして、会っちゃうんだろう?



本屋の自動ドアが開く。

その先には、何故かソラがいた。




ソラは、同じ高校の制服を着た女の子とレジの前で立ち話をしていた。

なんだか、かわいらしい女の子だった。


ソラを見つめるその瞳はきらきら輝いていて、

甲高くて甘えた声色を使って、



同姓だと、そういうの、よく分かるんだ。

その子は、ソラに自分をアピールしていた。

その必死な感じが、あたしにビシビシ伝わってきた。



あたしはそんな2人に気付かないフリをして、

レジの前は通らずに、お店の奥へと足早に歩いた。