歩道に座り込んでるあたしたちの横を、同じ高校の生徒たちがキャーキャー楽しそうに騒ぎながら通り過ぎる。

キラはそんな女の子たちの姿を、恨めしそうに眺めていた。



「やっぱりさ、あの子たちにも、彼氏いるんだよね、きっと……」

「……キラ?」

「放課後は彼氏と待ち合わせしたりして……友達に悩み相談したり……」


キラは自分の膝におでこをつけて、呟いた。



「これがマンガとか小説だったら、あたしとソラは実の姉弟じゃないっていう展開もあるんだろうけど……どうみてもあたしたち、血が繋がってるよね。同じ顔だし」



なんとなく、キラが泣いているような気がした。