ホームには繰り返しアナウンスが流れていて、
更にはプルルルルルルってうるさい電子音まで鳴り響いて。
だから、『その瞬間』まで、ソラはキラに気付かなかったみたいだ。
キラに抱きつかれた勢いで背後にあった看板に背中を打ち付けるほど、ソラは無防備だった。
あたしは、震える足でゆっくりと、少しずつ、2人に近づいていった。
ソラの驚いた顔。
キラのくしゃくしゃになった泣き顔。
今、あたしたちが立っているのはうるさいホームのはずだ。
だけど、まるでそこだけ切り取られたみたいに、2人の会話がはっきりと聞こえてきた。
「……どうしてここが分かったんだ?」
「ソラが家を出て行った後、手紙を読んで、いろんなとこを探したのよ。……バス停も、途中の駅も、ソラが行きそうな場所は全部!」
「だって……あのとき、寝てたんじゃなかったのか?」
「そうだけど……私にも分からないけど……急に苦しくなって目が覚めたの。そしたらドアに手紙があって……」
顔を上げたキラが、ソラの腕を掴んでその体を乱暴に揺さぶる。
その勢いでジャージの袖から覗いたキラの手首の細さがあまりにも痛々しくて、
あたしは思わず2人から目をそらしてしまった。
更にはプルルルルルルってうるさい電子音まで鳴り響いて。
だから、『その瞬間』まで、ソラはキラに気付かなかったみたいだ。
キラに抱きつかれた勢いで背後にあった看板に背中を打ち付けるほど、ソラは無防備だった。
あたしは、震える足でゆっくりと、少しずつ、2人に近づいていった。
ソラの驚いた顔。
キラのくしゃくしゃになった泣き顔。
今、あたしたちが立っているのはうるさいホームのはずだ。
だけど、まるでそこだけ切り取られたみたいに、2人の会話がはっきりと聞こえてきた。
「……どうしてここが分かったんだ?」
「ソラが家を出て行った後、手紙を読んで、いろんなとこを探したのよ。……バス停も、途中の駅も、ソラが行きそうな場所は全部!」
「だって……あのとき、寝てたんじゃなかったのか?」
「そうだけど……私にも分からないけど……急に苦しくなって目が覚めたの。そしたらドアに手紙があって……」
顔を上げたキラが、ソラの腕を掴んでその体を乱暴に揺さぶる。
その勢いでジャージの袖から覗いたキラの手首の細さがあまりにも痛々しくて、
あたしは思わず2人から目をそらしてしまった。


