ウソ★スキ

だけど、キラはそんなこと全く気にならないっていう感じで。

ただ、ただ、ソラを探していた。


ソラを探しながら、

紫色の唇がずっとうわごとのように「ソラ」っていう呟きを繰り返していて、

すぐ目の前にいるあたしと何度も目が合いそうになるのに、それでもキラの視線はあたしを通り過ぎるばかりで、

あたしは、そんなキラの姿から目が離せなくて、

身動きひとつとれなくて……



──そして。

キラはついに、ソラを見つけた。



人が溢れるホーム。

2人の姿は何度も人影に邪魔されて見え隠れを繰り返したけれど。


キラは、
乗客の話し声より、
ホームに鳴り響くアナウンスよりも大きな声で

「ソラ!」

そう叫ぶと、人混みをかき分けながらソラに向かって走り出した。


──それは、あたしの見間違いなんかじゃない。


瞬きをする間もないくらいあっという間に、キラはソラの胸に飛び込んでいった。