ウソ★スキ

持っていた写真立てをタンスの上に戻したとき、写真の中のキラと目が合った。


あたしたちがいなくなった後のキラのことを思うと胸が痛んで、

本当にこれでいいのかって、せっかくの決心も鈍りそうになるけれど。


だけど、あたしはその弱さを振り切るために、写真立てを横倒しにした。



あの頃のあたしたちの笑顔は、もう見えない──



ごめんね、キラ。

あたしやっぱり、ソラと行くね。


キラにはどんなに謝っても謝りきれないけれど、

許して、キラ。

あたしに、明日のことだけを考えさせて。


ソラと共に生きる、明日のことだけを──



そう思うあたしの目に、もう涙はなかった。



荷造りを終えたカバンを再び押し入れに隠すと、あたしはベッドに座って目を閉じた。



その夜は、

これまでで一番長くて、

一番寂しくて、


だけど一番朝が来るのが待ち遠しい、


そんな夜になった。