あたしは、狡い。
とっても狡いから、ソラに「キラは?」ってどうしても聞けなかった。
ソラがキラを残していなくなったら、
しかも、あたしも一緒について行ったなんて知ったら……
あたしのことを恨んでくれるならまだマシだ。
だけど。
だけどもし、そうじゃなかったら────
親友の悲しみに打ちひしがれた姿を思い浮かべた途端に目頭が熱くなって、あたしは両手で顔を覆った。
あたしはこの時初めて、あたしたちがこれからしようとしていることの重大さに気づいたような気がした。
その時、部屋のドアをノックする音が聞こえてきた。
「美夕、ちょっといい?」
それとほぼ同時に、ママが部屋に入ってくる。
ママってば、あたしの返事を聞く前にもう入ってきてるじゃん……。
あたしはママに隠れて涙をぬぐった。
「夜食作ったんだけど、食べない?」
ママが運んできたお盆には、ホットココアとおにぎりがふたつ。
ママはそれをあたしの机の上に置いた。
「……なにこれ。ご飯とココアって、食べ合わせ最悪」
「文句言わないの!」
とっても狡いから、ソラに「キラは?」ってどうしても聞けなかった。
ソラがキラを残していなくなったら、
しかも、あたしも一緒について行ったなんて知ったら……
あたしのことを恨んでくれるならまだマシだ。
だけど。
だけどもし、そうじゃなかったら────
親友の悲しみに打ちひしがれた姿を思い浮かべた途端に目頭が熱くなって、あたしは両手で顔を覆った。
あたしはこの時初めて、あたしたちがこれからしようとしていることの重大さに気づいたような気がした。
その時、部屋のドアをノックする音が聞こえてきた。
「美夕、ちょっといい?」
それとほぼ同時に、ママが部屋に入ってくる。
ママってば、あたしの返事を聞く前にもう入ってきてるじゃん……。
あたしはママに隠れて涙をぬぐった。
「夜食作ったんだけど、食べない?」
ママが運んできたお盆には、ホットココアとおにぎりがふたつ。
ママはそれをあたしの机の上に置いた。
「……なにこれ。ご飯とココアって、食べ合わせ最悪」
「文句言わないの!」


