ウソ★スキ

「2人を止めて……それから、どうするつもりだったっていうのよ……」

気がつくと思わず口に出していた。

「2人のこと、無理矢理引き離して……それで満足だったんですか?」

しゃがみ込んでいた奥さんが、驚いた目であたしを見つめる。

「当たり前でしょ、2人は双子なのよ?」

「……双子だって……ううん、双子だったから、だから2人はお互いが必要だったのに……」

先輩が「美夕ちゃん、少し落ち着こう」ってあたしの肩を抱いたけれど、

あたしはもう止まらない。


「2人が今までどんな想いで助け合って生きてきたか、知らないくせに!」



それはあたし自身に対する言葉でもあった。

あたしだって、ソラに聞かされるまで2人のうわべしか見ていなかった。

あたしだって周りの大人と同じじゃない──


「引き離していたら、2人はもっと苦しんだんだから!」


その時。

「美夕、もういい」

少し懐かしささえ感じるその声がした方向──リビングの扉の前──を向くと、そこにはソラが腕組みをして立っていた。