ウソ★スキ

双子の家に到着するまで、それほど時間はかからなかった。


先輩と2人で来たって言ったら、ソラはヤキモチを妬いてくれるのかな……?

原付を停める先輩の背中を眺めながら、あたしはそんなことを考えていた。


「2人ともいるかな?」

静まり返った家を見上げながら先に玄関へと進む先輩。

先輩に倣って双子の“城”を見上げると、それはいつもと違う威圧感たっぷりの表情で。

しょっちゅう遊びに来ているはずなのに、まるで知らない家みたい……


チャイムを鳴らすと、中からスリッパをパタパタ鳴らしながら小走りにこっちに向かってくる音が聞こえてきた。


――え?
――この足音、誰?


キラやソラ、そして家政婦さんとも違うその足音。


そしてドアの隙間から顔を覗かせたのは――

「あら……あなたたち……」


――それは、ペンションでお世話になった管理人の“奥さん”だった。