「それは同情心? それともソラを奪い取った優越感?」
そう言ってすぐに、先輩は自分の言葉を否定した。
「……なわけ、ないか。美夕ちゃんに限って」
あたしは小さく頷いた。
キラに同情? 優越感?
そんなこと、一度も考えたことはなかった。
「あたし……どんなに腹を立てても、キラのことを嫌いになれなくて……」
「うん」
「ムシがいい話なのかも知れないけど、でも、あたしにとってキラは今でも友達だから……だから、片想いになっちゃったけど、時間がかかってもいつかまた……」
その後は言葉にならなくて。
ねえ、キラ。
あたしたち、いつかまた元通りに笑って話が出来るのかな?
キラの部屋で遅くまでマンガを読んだり、恋の悩みを相談しあえる日が、また来るのかな?
「いつか……また……っ……」
あたしは震える唇を自分の手で塞いだ。
だけど、それでも唇の震えは止まらなくて、必死に唇を押さえた手の隙間から嗚咽が漏れてしまう。
先輩は、黙ったまま、今にも立ち止まりそうなあたしの歩調にあわせてゆっくりと歩いてくれた。
そして気がつくと、あたしたちは先輩が原付を停めている場所に辿り着いていた。
「美夕ちゃんも一緒に行こう」
「……どこへ?」
「決まってるじゃないか」
先輩は泣きじゃくるあたしから半ば強引にカバンを奪うと、ヘルメットを頭にのせてくれて。
「双子の家だよ。特にソラには、どうしても言いたいことがあるんだ」
あたしは泣きながら、久しぶりに先輩のバイクのエンジン音を聞いた。
そう言ってすぐに、先輩は自分の言葉を否定した。
「……なわけ、ないか。美夕ちゃんに限って」
あたしは小さく頷いた。
キラに同情? 優越感?
そんなこと、一度も考えたことはなかった。
「あたし……どんなに腹を立てても、キラのことを嫌いになれなくて……」
「うん」
「ムシがいい話なのかも知れないけど、でも、あたしにとってキラは今でも友達だから……だから、片想いになっちゃったけど、時間がかかってもいつかまた……」
その後は言葉にならなくて。
ねえ、キラ。
あたしたち、いつかまた元通りに笑って話が出来るのかな?
キラの部屋で遅くまでマンガを読んだり、恋の悩みを相談しあえる日が、また来るのかな?
「いつか……また……っ……」
あたしは震える唇を自分の手で塞いだ。
だけど、それでも唇の震えは止まらなくて、必死に唇を押さえた手の隙間から嗚咽が漏れてしまう。
先輩は、黙ったまま、今にも立ち止まりそうなあたしの歩調にあわせてゆっくりと歩いてくれた。
そして気がつくと、あたしたちは先輩が原付を停めている場所に辿り着いていた。
「美夕ちゃんも一緒に行こう」
「……どこへ?」
「決まってるじゃないか」
先輩は泣きじゃくるあたしから半ば強引にカバンを奪うと、ヘルメットを頭にのせてくれて。
「双子の家だよ。特にソラには、どうしても言いたいことがあるんだ」
あたしは泣きながら、久しぶりに先輩のバイクのエンジン音を聞いた。


