ウソ★スキ

「美夕ちゃんは、キラちゃんのこと恨んでないの?」

「え?」

「ゴメンね……さっきの話、聞こえたんだ。美夕ちゃんがキラちゃんのことを庇ってて、正直言って驚いたよ」

「……変ですか?」

「うーん。変って言うより、お互い恨んでいもおかしくないのに不思議な気がした、って感じかな?」


そうだよね……。

親友のかけがえのない彼を奪って、
こんな騒ぎを起こすまで追い詰めて。

あたしはキラに恨まれて当然なんだ。

本人に、はっきり『顔も見たくない』とも言われたし──


「美夕ちゃんは、キラちゃんに腹を立ててないの?」

「それは……怒ってますよ、ものすごく」


あたしだって、怒ってる。

あたしの気持ちを知っていながらソラに近づかせようとしたこと、

あたしにソラを諦めさせるために、先輩や苑ちゃんまで巻き込んだこと、

そして、掲示板にあんな写真を公開して自分やソラを傷つけたこと。


だけど。

だけど──


「あたし……それでも、キラの悪口を言われたとき、腹が立ったんです」

キラの顔を思い出すと、涙が一層溢れ出た。