すぐには返ってこないソラの返事。

あたしは激しい後悔に襲われた。


「ごめん! やっぱり答えなくていいから。変なこと聞いてごめん」



もう……。あたし、何バカなこと言ってるんだろう。

顔がかあっと赤くなるのが自分でも分かった。



だけど電話の向こうのソラは、そんなあたしに気をつかってか、

「全然『変なこと』じゃないだろ?」

って言ってくれて。



「もう、キラとは一緒に寝ない。添い寝もしない。当然だろ、彼女がいるのに」



彼女……

その単語に、あたしは何故か焦ってしまった。



彼女……あたしが……?




あたしたちの電話は、そのまま会話が弾まないまま終わってしまった。



あたしが、ソラの、彼女?



嬉しいとかくすぐったいとか、そんなんじゃない。

なんか、変な感じがした……。