ウソ★スキ

ソラは「もうそのことはいいから」って言ってくれたけれど、

あたしはどうしても自分の言葉が許せなくて。


ソラと並んでいることさえ辛く感じて、

「早く、帰ろう」

って、歩くペースを速めようとした。



だけど。

あたしたちの足元には、大木の太い根がむき出しの状態で何本も伸びていて、

「きゃっ!」

足元をよく注意して見ていなかったあたしは、そのうちの1本に躓いてバランスを崩してしまった。


「危ない!」

ソラがとっさにあたしの腰に手を回して、倒れそうになったあたしを支えてくれる。


「気をつけて」

「……うん、ありがと」



あたしの腰に触れたソラの手……。

ソラはその手を、ゆっくりと下へ移動させた。

そして、手がちょうど“傷”の位置に辿り着いたところで、その動きをピタリと止めた。



一度しか見たことがないっていうのに。

ソラはその位置をしっかり覚えていた。



あたしの体が、ビクンと跳ねた──。