ソラは「もうそのことはいいから」って言ってくれたけれど、
あたしはどうしても自分の言葉が許せなくて。
ソラと並んでいることさえ辛く感じて、
「早く、帰ろう」
って、歩くペースを速めようとした。
だけど。
あたしたちの足元には、大木の太い根がむき出しの状態で何本も伸びていて、
「きゃっ!」
足元をよく注意して見ていなかったあたしは、そのうちの1本に躓いてバランスを崩してしまった。
「危ない!」
ソラがとっさにあたしの腰に手を回して、倒れそうになったあたしを支えてくれる。
「気をつけて」
「……うん、ありがと」
あたしの腰に触れたソラの手……。
ソラはその手を、ゆっくりと下へ移動させた。
そして、手がちょうど“傷”の位置に辿り着いたところで、その動きをピタリと止めた。
一度しか見たことがないっていうのに。
ソラはその位置をしっかり覚えていた。
あたしの体が、ビクンと跳ねた──。
あたしはどうしても自分の言葉が許せなくて。
ソラと並んでいることさえ辛く感じて、
「早く、帰ろう」
って、歩くペースを速めようとした。
だけど。
あたしたちの足元には、大木の太い根がむき出しの状態で何本も伸びていて、
「きゃっ!」
足元をよく注意して見ていなかったあたしは、そのうちの1本に躓いてバランスを崩してしまった。
「危ない!」
ソラがとっさにあたしの腰に手を回して、倒れそうになったあたしを支えてくれる。
「気をつけて」
「……うん、ありがと」
あたしの腰に触れたソラの手……。
ソラはその手を、ゆっくりと下へ移動させた。
そして、手がちょうど“傷”の位置に辿り着いたところで、その動きをピタリと止めた。
一度しか見たことがないっていうのに。
ソラはその位置をしっかり覚えていた。
あたしの体が、ビクンと跳ねた──。


