「駄目……駄目だよ、キラ……」 目の前で、キラが。 あたしの親友が。 ナイフを自分に向けて、笑っている。 「お願いだから、そのナイフを離して……」 あたしは、そんなキラが怖くて。 あまりの恐ろしさに、身体の震えさえ止まってしまって。 身動きが出来なかった。 ただ、ただ、小声で「やめて」って呟くだけで…… そんなあたしを、キラはやっぱり、クスクスって笑いながら見つめていた。